今日のイディオムは “move the goalposts”

“move the goalposts”って、スポーツの話?ゴールを動かすなんて反則じゃない?



そうだね、この表現にはとても面白くて重要な意味が隠されているんだよ。
「ルールや期待を誰にも告げずに変えること」
どうして、こんな意味になるのでしょう?
この記事では、“move the goalposts” についての誤解を解き、意味・由来・使い方を徹底的に解説します。



ぜひマスターして、自然な英会話に役立ててくださいね。
動画で学びたい方はこちらをどうぞ▼



この動画は全て英語です!でも内容はこの記事と連動していますので、ぜひ両方を学習に活用してくださいね。
“move the goalposts”ってどんな意味?
“move the goalposts”は直訳すると「ゴールポストを動かす」ですが、イディオムとして、これはスポーツのルールを勝手に変えることを指します。
つまり、「ルールや期待が突然変わってしまい、誰もその変更を知らされていない」という状況を表しています。



例えばサッカーの試合で、相手チームがこっそりゴールの大きさを変えたらどう思いますか?不公平ですよね。
このように、「予告なしに条件や基準を変えること」を批判的に使う表現です。
このフレーズは主にネガティブな意味合いで使われ、相手の不誠実さや不公平さを指摘する時に使います。
例文で使い方をマスター
“move the goalposts”の使い方を例文で見てみましょう。
- The boss keeps moving the goalposts, making it impossible for us to meet his expectations.
(上司がルールをどんどん変えて、私たちは期待に応えられなくなっている。) - The government changed the rules of the election, moving the goalposts at the last minute.
(政府は選挙のルールを直前に変え、まさにゴールポストを動かした。) - The teacher moved the goalposts by adding an extra project to the syllabus.
(先生がシラバスに新しい課題を追加して、ルールを変えた。) - The company moved the goalposts by changing the terms of the contract after we had already signed it.
(契約後に会社が契約条件を変更して、不公平なことをした。) - My partner keeps moving the goalposts, making it difficult for me to know what they expect from me.
(パートナーが期待を次々と変えるので、何を求められているのかわからない。)



上記の例文をネイティブ発音で聴いてみましょう。アメリカ発音とイギリス発音の違いを比べてみてください。
※PC以外のデバイスでは音声がきれいに再生されない場合があります。
シチュエーションで理解を深めよう
“move the goalposts”は具体的な場面を想像すると、より理解しやすくなります。
学生の課題変更
ある学生が「これで学期の課題は全部終わった!」と思った直後に、先生が新しいプロジェクトを追加しました。
これは“move the goalposts”の典型例です。



学生は憤りを感じますよね。
友達との旅行計画
友達グループで旅行の予算や日程を決めていたのに、ある友達が何度も予算を増やしたり予定を変えたりして、みんなが困惑。



“move the goalposts”が原因で、結局旅行は中止になりました。
これらの例からわかるように、ルールや条件を勝手に変えることは、人間関係やチームワークに悪影響を与えることが多いです。
“move the goalposts”を覚えるコツ
この表現を覚えるためには、サッカーの試合でゴールポストが勝手に動かされてしまうイメージを持つことが効果的です。
普通ならゴールの位置や大きさは変わらず、公平に試合が行われます。



でももし誰かがこっそりゴールポストを動かしたら、不公平で混乱しますよね?
このイメージを使って、「ルールや期待を勝手に変えて相手を困らせる」という意味を連想しましょう。
類似・反対・関連する表現
類似表現
- change the rules of the game(ゲームのルールを変える)
- shift the goalposts(ゴールポストを動かす)
- change the goal line(ゴールラインを変える)
反対表現
- stick to the plan(計画に従う)
- keep to the rules(ルールを守る)
- follow the guidelines(指針に従う)
関連するイディオム
- change of heart(心変わり)
- change of pace(ペースの変化)
- change of scenery(環境の変化)
興味深いトリビア
“move the goalposts”という表現はアメリカンフットボールなどスポーツから由来しています。
実際にゴールポストの位置を変えると、試合の勝敗に直結するため、非常に不公平です。
また、このフレーズは政治の世界でも使われることが多く、選挙ルールや討論の条件を突然変えることを指すことがあります。
ビジネスや個人の人間関係でもよく使われるため、英語圏の文化の中で幅広く浸透しているイディオムです。
実際に “move the goalposts” が使用された例
映画『The Office』(ザ・オフィス)シーズン6エピソード16
上司が部下に対して「You keep moving the goalposts!」と言うシーンがあります。これは、期待や評価基準を変える上司に対する不満を表現しています。
ニュース記事での使用例
政治のニュースでは、選挙ルールの変更に対して「The opposition accused the government of moving the goalposts at the last minute.」という表現が使われ、不公平なルール変更を批判しています。
まとめ
今回は“move the goalposts”の意味や使い方、そして実際の例や関連表現まで幅広く紹介しました。
このイディオムは「知らないうちにルールや期待が変えられてしまう不公平な状況」を表現するもので、スポーツからビジネス、政治、個人の人間関係までさまざまな場面で使われます。
英語学習者にとっては少し難しい表現ですが、イメージを持って覚えれば使いやすくなります。



ぜひ日常生活や英会話で積極的に使ってみてくださいね。
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