今日のイディオムは “from scratch”

scratchと言えば削って楽しむアレでしょ? あ、でも傷って意味なんだっけ?

そうだね。でもこのイディオムはちょっと違う意味を持っているよ。
「何の準備もないゼロの状態から始めること」
どうして、こんな意味になるのでしょう?
この記事では、“from scratch” についての誤解を解き、意味・由来・使い方を徹底的に解説します。

ぜひマスターして、自然な英会話に役立ててくださいね。
動画で学びたい方はこちらをどうぞ▼

この動画は全て英語です!でも内容はこの記事と連動していますので、ぜひ両方を学習に活用してくださいね。
“From Scratch”ってどんな意味?
“from scratch”は、直訳すると「傷から」や「引っかき傷から」ですが、実際には「最初から」「一から」「ゼロから」という意味のイディオムです。

何かを作り始める時に、既にある材料や準備がなく、全くの白紙の状態から始めることを表します。
料理で「I’m going to bake a cake from scratch.」と言うと、「既製品やミックスを使わずに、基本の材料からケーキを作る」という意味になります。
例文で使い方をマスター
“from scratch”の使い方を具体的な例文で見てみましょう。
- I had to write the entire report from scratch because I lost the original file.
(元のファイルを失くしたので、レポートを一から書き直さなければなりませんでした。) - The company had to build their website from scratch because they didn’t have any existing templates.
(会社は既存のテンプレートがなかったため、ウェブサイトを一から作らなければなりませんでした。) - John wanted to build a house from scratch, so he started by clearing the land and laying the bricks.
(ジョンは一から家を建てたかったので、土地の整地やレンガを積むことから始めました。) - I’m going to bake a cake from scratch.
(ケーキを一から作るつもりです。)

上記の例文をネイティブ発音で聴いてみましょう。アメリカ発音とイギリス発音の違いを比べてみてください。
※PC以外のデバイスでは音声がきれいに再生されない場合があります。
“From Scratch”を覚えるコツ
“from scratch”の意味を覚えるには、「白紙のキャンバス」や「空のメモ帳」をイメージしましょう。

何も書かれていないところから始める、という感覚です。
また、間違いやすいのは「scratch」を「引っかくこと」や「傷」として捉えてしまうことですが、このイディオムでは「スタートライン」や「ゼロの状態」を示す特別な意味を持っています。
覚えやすいポイントとしては、以下のようなイメージです。
- 何もない状態=「scratch」
- そこから始める=「from」
- だから「from scratch」は「ゼロから始める」
この視覚的なイメージを持つと、自然に意味が頭に入ってきますよ。
類似・反対・関連する表現
類似表現
- from the ground up:地面から、つまり基礎から始める
- from square one:最初のマスから、つまり最初からやり直す
- from nothing:何もない状態から
反対表現
- half baked:準備不足、未完成の
- off the shelf:既製品の、棚からすぐに使える
- ready made:既にできている、出来合いの
関連するイディオム
- back to square one:最初に戻る、やり直す
- start from the top:最初から始める
- start over:やり直す、再スタートする
興味深いトリビア
“from scratch”というイディオムは、アメリカで1800年代に初めて記録されました。

当時のスポーツ競技やゲームで、スタートラインを引くために地面を「scratch(傷つける)」ことが由来です。
料理の世界で“from scratch”は、混ぜ物や加工品を使わず、基本の材料から全て手作りすることを指すため、今でも料理教室やレシピでよく使われます。
IT業界でも“from scratch”は重要な言葉で、新しいソフトウェアやアプリケーションをゼロから開発する時に使われる専門用語として定着しています。
実際に “From Scratch” が使用された例
映画『The Founder』(創業者)
マクドナルドのビジネスを一から築くストーリーで“from scratch”が何度も使われます。
まとめ
今回は、英語のイディオム“from scratch”について詳しく解説しました。
- “from scratch”は「何の準備もない状態から、一から始める」という意味
- 料理やビジネス、ソフトウェア開発など、さまざまな場面で使われる
- 「白紙のキャンバス」や「空のページ」をイメージすると覚えやすい
- 映画や音楽でも使われており、実際の会話や文章で頻繁に登場する
ぜひこの記事を参考に、“from scratch”を自信を持って使ってみてくださいね!
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