今日のイディオムは “spill the beans”

“spill the beans” って、豆をこぼしちゃったの?



イディオムだからね、そのままの意味ではないよ。
「秘密や内緒の話をうっかり話してしまう」「秘密をばらす」
どうして、こんな意味になるのでしょう?
この記事では、“spill the beans” についての誤解を解き、意味・由来・使い方を徹底的に解説します。



面白いイディオムだよね。ネイティブの間では良く使われているので、ぜひマスターして、自然な英会話に役立ててくださいね。
動画で学びたい方はこちらをどうぞ▼



この動画は全て英語です!でも内容はこの記事と連動していますので、ぜひ両方を学習に活用してくださいね。
YouTube動画の内容を日本語の音声会話で解説しました。耳学にどうぞ▼
“spill the beans”ってどんな意味?
“spill the beans”を直訳すると「豆をこぼす」ですが、もちろんそのままの意味ではありません。
これは、「秘密や内緒の話をうっかり話してしまう」「秘密をばらす」という意味のイディオムです。



つまり、誰かに知られたくない情報を思わず漏らしてしまうことを指します。
この表現はカジュアルな会話でよく使われ、日常生活や仕事の場面でも耳にすることが多いです。
例文で使い方をマスター
“spill the beans” が実際にどのように使われるのか、具体的な例文で確認してみましょう。
- She spilled the beans about the company’s new product launch.
(彼女は会社の新製品発売の秘密をばらしてしまった。) - I didn’t mean to spill the beans about the surprise party.
(サプライズパーティーのことをばらすつもりはなかったのに。) - He spilled the beans about the celebrity’s secret wedding.
(彼は有名人の秘密の結婚式をばらしてしまった。) - The journalist spilled the beans about the company’s fraudulent activities.
(そのジャーナリストは会社の不正行為を暴露した。) - I can’t believe you spilled the beans about our vacation plans.
(私たちの休暇の計画をばらすなんて信じられない!)



上記の例文をネイティブ発音で聴いてみましょう。アメリカ発音とイギリス発音の違いを比べてみてください。
※PC以外のデバイスでは音声がきれいに再生されない場合があります。
シチュエーションで理解を深めよう
では、どんな場面で“spill the beans”が使われるのでしょうか。いくつかシチュエーションを挙げてみます。
サプライズパーティーの計画



友達の誕生日にサプライズパーティーを企画したのに、誰かがうっかり本人にパーティーのことを話してしまったら・・・
He spilled the beans about the surprise party.(彼がサプライズパーティーの秘密をばらしちゃった)
と言うことになってしまいますね。
友達との恋の秘密
友達にだけ話したはずの恋バナが他の人に知られてしまいました。そんな時は・・・



You spilled the beans!(秘密ばらしたね!)
と言って怒ってやりましょう!
“spill the beans”を覚えるコツ
“spill the beans” の意味を簡単に覚えるためのイメージは、「誰かが瓶の中の豆をこぼしてしまい、中身が全部見えてしまう」という場面を想像してください。



秘密の情報も同じように「こぼれて見えてしまう」んです。
また、“spill”は「こぼす」、「beans」は「豆」ですが、ここでは秘密の「中身」を象徴しています。
豆がこぼれる=秘密が漏れる、という連想で覚えやすいですよ。
類似・反対・関連する表現
ここでは“spill the beans”に関連する表現を紹介します。
類似表現
- let the cat out of the bag
「秘密をばらす」という意味で、猫を袋から出すイメージから来ています
- give away a secret
直訳すると「秘密をあげる」、つまり秘密をうっかり明かすこと
反対表現
- keep it under wraps
「秘密にしておく、内緒にする」という意味
- hold one’s tongue
「口をつぐむ、秘密を守る」という意味
関連表現
- blurt out
感情的に、または無意識に秘密を「ぽろっと言ってしまう」こと
- confess
自分から秘密や罪を「告白する」こと
興味深いトリビア
“spill the beans”の起源にはいくつかの説がありますが、最も有名なのは古代ギリシャの投票方法に由来する説です。
当時、白い豆と黒い豆を使って投票しており、誰かが誤って豆をこぼしてしまうと、投票結果が明らかになってしまったと言われています。



これが「秘密や情報が漏れる」という意味の由来になったのではないかと考えられています。
また、20世紀初頭から使われているこのイディオムは、アメリカのカジュアルな会話で特に人気があります。
実際に “spill the beans” が使用された例
映画『ナイトミュージアム』(2007)
この映画の中で、主人公が秘密の計画を友人に話してしまうシーンがあります。
その際に「Don’t spill the beans!(秘密をばらすなよ!)」というセリフが使われています。
音楽『Spill the Beans』- The J. Geils Band (1970年代)
ロックバンドThe J. Geils Bandの楽曲タイトルにも使われており、歌詞の中で秘密を明かすことをテーマにしています。
ニュースでの使用例
政治家の補佐官がキャンペーンの戦略をうっかり漏らしてしまい、対立候補に有利な情報を与えたという実話があります。



このような場面でも“spill the beans”がよく使われます。
まとめ
今回はイディオム “spill the beans” について解説しました。
この表現は「秘密をばらす」という意味で、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使えます。
ポイントは、文字通りの意味ではなく「秘密が漏れる」というイメージを持つこと。
豆がこぼれるように、秘密も知られてはいけない情報が漏れてしまうのです。
ぜひ今回の例文やシチュエーションを参考に、自分の英会話に取り入れてみてくださいね。
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