今日のイディオムは “20/20 hindsight”

「あの時こうしていればよかった…」そんな後悔を表すイディオムってある?



あるよ!後悔の気持ちを表現できるとても便利なイディオムが。
「過去を振り返ったときに、完璧に物事が見えること」
どうして、こんな意味になるのでしょう?
この記事では、“20/20 hindsight” についての誤解を解き、意味・由来・使い方を徹底的に解説します。



ぜひマスターして、自然な英会話に役立ててくださいね。
動画で学びたい方はこちらをどうぞ▼



この動画は全て英語です!でも内容はこの記事と連動していますので、ぜひ両方を学習に活用してくださいね。
“20/20 hindsight”ってどんな意味?
“20/20 hindsight”を直訳すると「20/20の視力での後知恵」です。
ですが、ここでの「20/20」は「完璧な視力」を示し、「hindsight」は「過去を振り返ること」を指します。
つまり、「過去を振り返ったときには、何が正しかったのかがはっきりわかる」という意味で使います。



リアルタイムでは判断が難しいけれど、後になってみると完璧に理解できるというニュアンスです。
例文で使い方をマスター
“20/20 hindsight”がどのように使われるか、具体的な例文で見てみましょう。
- With 20/20 hindsight, if I had invested in Apple stock ten years ago, I’d be a millionaire now.
(今にして思えば、10年前にアップル株を買っていれば大富豪だったのに。) - With 20/20 hindsight, if I had listened to my parents and gone to college, I’d have a better job now.
(今にして思えば、親の言うことを聞いて大学に行っていれば、もっといい仕事に就いていたのに。) - 20/20 hindsight, but if I had worn sunscreen, I wouldn’t be sunburned.
(今さらだけど、日焼け止めを塗っていれば日焼けしなかったのに。) - With 20/20 hindsight, if I had studied for the test, I would’ve passed.
(今にして思えば、テスト勉強していれば合格できたのに。) - 20/20 hindsight—I should’ve bought a house before the market crashed.
(今にして思えば、市場が崩壊する前に家を買っておけばよかった。)



上記の例文をネイティブ発音で聴いてみましょう。アメリカ発音とイギリス発音の違いを比べてみてください。
※PC以外のデバイスでは音声がきれいに再生されない場合があります。
シチュエーションで理解を深めよう
“20/20 hindsight”が使われる場面はどんな時か、具体的なシチュエーションを見てみましょう。
テストに失敗したとき



テストに落ちてしまった後で、「もっと勉強しておけばよかった」と思うことはありませんか?
この時、「I have 20/20 hindsight」(後からはっきりわかる)と言えます。
投資やビジネスの判断
ビジネスの世界や投資の場面でも“20/20 hindsight”はよく使われます。
成功や失敗を振り返って、もっと良い選択ができたかどうかを考える時にピッタリの表現です。
“20/20 hindsight”を覚えるコツ
このイディオムを覚えるためには、まず「20/20」という数字に注目しましょう。
これは「視力が完璧であること」を表しています。そして「hindsight」は「後ろを見ること、振り返ること」。



つまり、「後から振り返ると、完璧に見える」というイメージを持つと覚えやすいです。
目の前のことは曖昧でも、後からじっくり考えると「こうすればよかった」とはっきり分かる、そんな感覚を思い浮かべてみてください。
類似・反対・関連する表現
類似表現
- Monday morning quarterbacking
(後から文句を言うこと。スポーツの試合を月曜の朝に振り返り、プレーを批判することから来ている表現) - hindsight is 20/20
(ことわざ的に使われることが多く、「後からなら何でもわかる」という意味)
反対表現
- foresight:(先見の明。未来を予測して準備する能力)
関連表現
- regret:(後悔)
- reflection:(振り返り、内省)
興味深いトリビア
“20/20 hindsight”というフレーズは1930年代に初めて使われたと言われています。
視力検査で「20/20」は「完璧な視力」を表す標準的な数値であることから、そこから転じて「後から振り返ったら完璧に見える」という意味で広まったのです。



また、法律や政治、ビジネス、スポーツなどさまざまな分野で頻繁に使われています。
特にアメリカでよく耳にする表現です。
実際に “20/20 hindsight” が使用された例
映画『ザ・ファイター』(The Fighter, 2010)
この映画の中で主人公たちが過去の選択を振り返るシーンで、“20/20 hindsight”という表現が使われています。過去の決断を後から評価する場面にピッタリのフレーズです。
音楽:Kelly Clarkson – “Since U Been Gone”
この曲の歌詞では直接的な“20/20 hindsight”は出てきませんが、後悔や振り返りのテーマが歌われており、感情の表現としてイディオムの感覚に通じています。
まとめ
“20/20 hindsight”とは、「過去を振り返ったときに、何が正しかったかが完璧に見える」という意味のイディオムです。
リアルタイムでは判断が難しいことでも、後からならはっきり理解できるというニュアンスを持っています。
日常会話からビジネス、政治、スポーツまで幅広い場面で使える便利な表現です。



今回の例文やシチュエーションを参考に、ぜひ自分の英語表現に取り入れてみてくださいね。
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